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プログラミング・学習

プログラミング教育とプログラミング的思考について、ちょっと考えてみた。

投稿日:2017/08/17 更新日:

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元小学校教員として、プログラミング教育は、とても気になっているテーマです。

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化される予定のため、2016年6月16日、【小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議】が議論していた「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について」の取りまとめ資料が文部科学省のサイトにアップされています。

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)

この資料には、プログラミング教育に関する背景や目的、これからの時代に求められる資質・能力など、網羅的に情報が書かれていて、2020年度から始まるプログラミング教育の基本的な概念が示されています。

ただ、公的な文書にありがちな、説明がダラダラしていて読みづらい・・・。

今回の記事では、この資料の基本的かつ重要な部分を抽出しつつ、プログラミング教育とプログラミング的思考について、自身の考えを少し加えて整理していきたいと思います。

 

 

プログラミング教育とは?目的は?

有識者会議の資料において、プログラミング教育とその目的について言及されています。

プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。

また、下記のような記載もありました。

プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、発達の段階に即して、次のような資質・能力を育成するものである。

以下がその「育成すべき」とされている資質・能力です。

【知識・技能】
(小)身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。
(中)社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに、簡単なプログラムを作成できるようにすること。
(高)コンピュータの働きを科学的に理解するとともに、実際の問題解決にコンピュータを活用できるようにすること。

【思考力・判断力・表現力等】
・発達の段階に即して、「プログラミング的思考」自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力)を育成すること。

【学びに向かう力・人間性等】
・発達の段階に即して、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること。

気付いた人もいると思いますが、一つのビックワードが出てきました。

そう、「プログラミング的思考」

この思考は、有識者の資料において、以下のような力を支えるモノとされています。

・情報を読み解く力

・情報技術を手段として使いこなしながら、論理的・創造的に思考して課題を発見・解決し、新たな価値を創造する力

・感性を働かせながら、よりよい社会や人生の在り方について考え、学んだことを生かそうとする力

ここまでの内容を振り返ると、プログラミング教育とは、

情報技術(コンピュータやネット、プログラミングなど)を使いながら、世の中にあふれる情報を適切に読み解き、学んだことを活かしつつ、論理的に試行錯誤しながら課題を発見・解決し、新しい価値を創造する人の素地を育成する。

ということが、大きな目的だと考えられます。

 

プログラミング的思考って何?

2017年6月(有識者会議の取りまとめから1年後)、文部科学省のWebサイトにおいて、新学習指導要領解説が公開されました。(新学習指導要領は、2017年3月に公示済)

小学校新学習指導要領解説

学習指導要領は、生徒の学習に関する指導の要点が書かれたもので、10年に1度くらいの頻度で改訂されています。解説とは、その要領をより理解するための説明書です。

この中の総則において、「プログラミング的思考」が再定義されています。

子供たちが将来どのような職業に就くとしても時代を越えて普遍的に求められる「プログラミング的思考」(自分が意図する一連の活動を実現するために,どのような動きの組合せが必要であり,一つ一つの動きに対応した記号を,どのように組み合わせたらいいのか,記号の組合せをどのように改善していけば,より意図した活動に近づくのか,といったことを論理的に考えていく力)・・・

上記で示した、1年前の有識者会議の資料の2箇所が一纏めに。

ちなみに、私自身は「プログラミング的思考」を以下のように捉えています。

論理的かつ現実的に課題(目標や物事)をゴールから逆算し、細かく分解、分解した小さな課題を適切な手順で処理しつつ、仮説検証を繰り返し、最終的に大きな課題を解決するために必要な思考

まだまだ未熟ですが、こういった思考を経た行動を重ねて、理想を少しずつ実現していきたい・・・!

 

プログラミング教育に関する有識者会議委員リスト

ちなみに、プログラミング教育に関する有識者会議委員は、この方々。公的機関の人が9人、民間の人が7人です。

天笠 茂 千葉大学教育学部特任教授

新井 紀子 国立情報学研究所教授

伊佐山 元 株式会社WiL 共同創業者CEO

石戸 奈々子 NPO 法人CANVAS 理事長

礒津 政明 株式会社ソニー・グローバルエデュケーション代表取締役社長

上野 朝大 株式会社CA Tech Kids 代表取締役社長

小川 雅裕 横浜市立戸部小学校主幹教諭

兼宗 進 大阪電気通信大学工学部教授

清水 静海 帝京大学教育学部教授

隅井 淳一 ヤマハ株式会社事業開発部SES 事業推進グループ企画担当次長

利根川 裕太 一般社団法人みんなのコード代表理事

中川 哲 日本マイクロソフト株式会社業務執行役員シニアディレクター エンタープライズ事業改革担当兼文教戦略担当

中下 美華 京都市立桂徳小学校教頭

奈須 正裕 上智大学総合人間科学部教授

堀田 龍也 東北大学大学院情報科学研究科教授

無藤 隆 白梅学園大学子ども学部教授兼子ども学研究科長

引用元:小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議委員

 

プログラミング教育について、今後も動向をチェック!

「唯一絶対の正解は、ない」

私の中で大切にしている考えの一つとして、この言葉があります。

これに立ち向かうために必要なモノの一つがプログラミング的思考であり、プログラミング教育なのかもしれません。

授業への反映については、一応資料に記載はありますが、実際のところ、地域や学校、教員によって、導入の進度に差がありそうなので割愛しました。

今後もプログラミング教育について、現場の声を聞きつつ、チェックしていきたいと思います。

 

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